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ナナノナノカカン
第1章 ナナナノイチ@ハジメノシツケ
「わ、わかった、謝る!謝るから」
「意外と早かったな、じゃあ反省を態度で示して貰おうか」

手は止めずに秋景は言う。
ナナは顔を伏せたまま小さく口を開いた。

「…ゴメンナサイ」

自ら謝罪をしたことなど数少なかったため、
その口ぶりは拗ねたような、どこか不服そうなものだった。
それは勿論、秋景にも伝わってしまった。

「ごめんなさい?何がごめんなさいなんだ」
「な、あ、謝ったじゃない、もうやめてよ、痛い痛い痛い!」
「仕方ないな…叩いたり悪態ついたりしただろう、
 それを謝りなさい。叩いたりしてごめんなさい、だ」

ぎゃあぎゃあと喚くナナに呆れ返り、
秋景は溜め息のあとに言った。

暫く、ナナは黙ったままだったが
言わなければいつまでも止む気配のない平手打ちに
遂に目を潤ませ、折れた。
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