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ナナノナノカカン
第8章 ナナナノハチ@アマイヒ
こうして昨夜の約束「変なことはしない」は
いとも簡単に破られつつ、二人は館内に入ったのだった。
「秋景!海月よ、海月!」
「見れば分かるしそこにも大きく書いてある」
「そうじゃなくて――もっと愉しそうにしてよ」
「ん…これでも愉しんでるよ」
「そう?そんな風に見えない」
ナナは秋景が思う以上に幼かった。
初日の態度からは想像がつかないほど。
まあ自分に心を開いてくれたからなのだろう、
秋景はそう解釈し、魚よりもそんなナナを愉しんでいた。
「サメー」
「見たままだな」
子どもの様に見たものをそのまま言葉にするナナの手を
秋景は軽く握り――ごく自然に握り返される。
いとも簡単に破られつつ、二人は館内に入ったのだった。
「秋景!海月よ、海月!」
「見れば分かるしそこにも大きく書いてある」
「そうじゃなくて――もっと愉しそうにしてよ」
「ん…これでも愉しんでるよ」
「そう?そんな風に見えない」
ナナは秋景が思う以上に幼かった。
初日の態度からは想像がつかないほど。
まあ自分に心を開いてくれたからなのだろう、
秋景はそう解釈し、魚よりもそんなナナを愉しんでいた。
「サメー」
「見たままだな」
子どもの様に見たものをそのまま言葉にするナナの手を
秋景は軽く握り――ごく自然に握り返される。