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ナナノナノカカン
第8章 ナナナノハチ@アマイヒ
「あ、デザート食べ忘れた」
「…あれケーキ屋じゃないか」
「寄って!」
「はいはい」
帰りの車内で呟いたあと、
運よく秋景が洋菓子店を見つけたので
ナナは食べ損ねたデザートを買った。
「秋景のぶんも買ったわ、好きでしょ?甘いもの」
「ああ、よく判ったな。好きだよ」
「だっていつも紅茶に砂糖二つも入れるんだもん、好きに決まってる」
「よく見てるな…」
「キャラメルタルトと苺タルトならどっちがいい?」
「迷うな」
ナナは箱を大事そうに持ち、車で待っていた秋景に訊ねる。
秋景は考え込み――唸ったのちに「苺」と答えた。
「いま秋景がちょっと可愛く見えたわ」
「…あれケーキ屋じゃないか」
「寄って!」
「はいはい」
帰りの車内で呟いたあと、
運よく秋景が洋菓子店を見つけたので
ナナは食べ損ねたデザートを買った。
「秋景のぶんも買ったわ、好きでしょ?甘いもの」
「ああ、よく判ったな。好きだよ」
「だっていつも紅茶に砂糖二つも入れるんだもん、好きに決まってる」
「よく見てるな…」
「キャラメルタルトと苺タルトならどっちがいい?」
「迷うな」
ナナは箱を大事そうに持ち、車で待っていた秋景に訊ねる。
秋景は考え込み――唸ったのちに「苺」と答えた。
「いま秋景がちょっと可愛く見えたわ」