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ナナノナノカカン
第9章 ナナナノキュウ@メザメル?
「…蝋燭?」
「それ随分ハードル高いぞ、
でもされたいなら用意しておいてやろう…
そうじゃなくて…俺がしたいのは、な―――」
ナナは目を光らせて秋景の話を聞いた。
――それは未知の世界への誘いだった。
非日常とはこういうことか、と頷かせる様な―
何とも言い難い、恐れもあるが踏み込みたい――
「…どうしても、途中でやめたくなったらどうすればいい?」
「安心しろ、そのときは≪やめなさい≫と言えばいい。
ただし≪やめて≫≪やだ≫≪いや≫は聞かない。
≪やめなさい≫それが中断の合図、これでいいか?」
「…やめなさい、ね。わかった」
「取り乱してそれどころじゃなくなったときは―
ちゃんと見ているから。ダメだと判断すればやめてやる」
「…ええ、おねがいね」
こうしてナナは秋景の欲望を飲んだ。
秋景はナナの不安を取り除くべく合図を提案し、
承諾しつつ目が泳いでいるナナの肩をそっと撫でた。
「大丈夫、ちゃんと見てるから…委せてくれ」
――温かく大きな手。ナナは目を閉じた。
「ん…委せるわ」
「それ随分ハードル高いぞ、
でもされたいなら用意しておいてやろう…
そうじゃなくて…俺がしたいのは、な―――」
ナナは目を光らせて秋景の話を聞いた。
――それは未知の世界への誘いだった。
非日常とはこういうことか、と頷かせる様な―
何とも言い難い、恐れもあるが踏み込みたい――
「…どうしても、途中でやめたくなったらどうすればいい?」
「安心しろ、そのときは≪やめなさい≫と言えばいい。
ただし≪やめて≫≪やだ≫≪いや≫は聞かない。
≪やめなさい≫それが中断の合図、これでいいか?」
「…やめなさい、ね。わかった」
「取り乱してそれどころじゃなくなったときは―
ちゃんと見ているから。ダメだと判断すればやめてやる」
「…ええ、おねがいね」
こうしてナナは秋景の欲望を飲んだ。
秋景はナナの不安を取り除くべく合図を提案し、
承諾しつつ目が泳いでいるナナの肩をそっと撫でた。
「大丈夫、ちゃんと見てるから…委せてくれ」
――温かく大きな手。ナナは目を閉じた。
「ん…委せるわ」