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第9章 ナナナノキュウ＠メザメル？

再び、肩を撫でられる。
優しい声色と手つき――ナナは揺れた。
もし嘘だったら。やめてもらえなくて死にかけたりしたら。
でも、でも―

瞳からその揺らぎを汲み取った秋景はナナを抱きしめる。
そして今にも泣きそうになっているナナに囁いた。

「ナナは今、可愛い可愛い小さな子どもだ。
　――だから、全部俺がしてあげる。それだけだよ」
「…ん…ぅ、ふ…ぅう…」

頭を撫でられ、涙を流すナナ。
≪本当に？約束よ、絶対よ≫

「ああ、絶対だ」

指先は動かせないものの腕は自由だった。
ナナも秋景を抱きしめ無言で≪約束ね≫そう伝えた。

「ナナ…」

髪を梳かす手。
口と指先の不自由は不快だったがそれは心地好い。
たっぷり甘やかされている、愛されている。