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ナナノナノカカン
第9章 ナナナノキュウ@メザメル?
「よしよし、ご飯はまだだぞ」

四肢は拘束されていない。
ナナは四つん這いになりその玩具に手を伸ばす。

「こら、ダメ」

自分が持ってきたくせに秋景はその手を高く上げた。
ナナが不服そうな表情をすると、秋景はふっと笑った。

「こっちで遊びたい?」

ナナは頷く。
自分でも驚くほど貪欲になっていた。
それが、気持ちいいのが欲しい。それで遊んで。

「じゃあ…俺の言うことが出来たら、な。
 ――そのままベッドの上で四つん這いになれ」

ナナはその通りにした。
欲は完全に恥じらいを押し退けている。

秋景はよしよしと頷き、命令を下す。

「ナナ、犬の真似してごらん。わんわん」
「ん…っふ、んん…」

鳴こうにも鳴けない。
ナナは考えた末に秋景の手の上に自分の手を置いた。
そう、≪お手≫だ。

「お、賢い。他には何が出来るかな―
 ――三つ出来たら…こっちで遊んでやる」
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