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ナナノナノカカン
第10章 ナナナノジュウ@キイテカイテ
「そこに―≪美浜ナナは逆井秋景様の奴隷になります≫
そう書いてみろ、それで威したりするわけじゃないから安心して」
「…ま、待って、秋景…」
「大丈夫――ひとつのかたち、ただそれだけだ」
微笑む秋景に促され、ナナはその通りに書いた。
「奇麗な字だな」
「…あ、ありがとう…?」
「下の方に日付も書いて―そう、その辺りだ」
ナナが日付を書き足す。
秋景はその紙をそっと手に取ると、折り畳んでポケットに入れた。
「いつか―もっと堕ちたとき、本格的なものを書かせよう」
「あ…」
ナナは過去に読んだ小説を思い出した。
これは――
「奴隷、誓約書…?」
「なんだ、知ってたのか―そうだよ、
いきなりは難しいだろうから先ずはこれで、な」
先程の言葉通り、それを使って威す風ではなく
今はナナがきちんと筆を走らせたことを秋景は褒めた。
そう書いてみろ、それで威したりするわけじゃないから安心して」
「…ま、待って、秋景…」
「大丈夫――ひとつのかたち、ただそれだけだ」
微笑む秋景に促され、ナナはその通りに書いた。
「奇麗な字だな」
「…あ、ありがとう…?」
「下の方に日付も書いて―そう、その辺りだ」
ナナが日付を書き足す。
秋景はその紙をそっと手に取ると、折り畳んでポケットに入れた。
「いつか―もっと堕ちたとき、本格的なものを書かせよう」
「あ…」
ナナは過去に読んだ小説を思い出した。
これは――
「奴隷、誓約書…?」
「なんだ、知ってたのか―そうだよ、
いきなりは難しいだろうから先ずはこれで、な」
先程の言葉通り、それを使って威す風ではなく
今はナナがきちんと筆を走らせたことを秋景は褒めた。