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ナナノナノカカン
第12章 ナナナノジュウニ@ナナノヒニチジョウ
「おい、やめ――」
「変態は女の下着を被ったりするんでしょう?
 ほら、被せてあげるから喜びなさい。
 しかも――ここで脱いだものを、よ?」
「いい加減にしろ」

意地になってはみっともない。
怒鳴りはしないが俺は低く、冷たく告げた。
しかしナナは全く聞く耳を持たず、下着を脱いでこちらに近づいてくる。

「ほら―好きでしょう?変態さん」

下着を顔に擦りつけ、笑うナナ。
―女の匂い。まさか俺が匂いフェチだということがバレたのか?
ナナは執拗に―俺の鼻に下着のクロッチ部分を擦り付ける。

そうしていたかと思えば、
あのときと同じく俺の頬を強く打った。

「――っ」
「許さない、絶対許さない」

ナナが俺の頭に下着を被せる。
その匂いが染みついた部分が鼻に当たる――
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