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ナナノナノカカン
第2章 ナナナノニ@シツケノアト
秋景に引く気がないと判ると、ナナは小さく口を開けた。

秋景は片手でそっとその頬をなで、それをナナの口に運ぶ。

「んん…」
「はい、美味しい美味しい」
「ん、んん…食べたわよ、ふん」

暗示らしきものをかける秋景と眉間に皺を寄せるナナ。

秋景は微笑むとナナの頭を撫で、
残り半分のプチトマトをひょいと自分の口に運んだ。

「何でこれが嫌いなんだ?美味いのに」
「口に入れて噛んだときが気持ち悪いのよ」
「…ややこしい奴だな」

その後、秋景は自分の席に戻り、
二人はゆっくりと食事を済ませた。
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