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ナナノナノカカン
第2章 ナナナノニ@シツケノアト
時折、ナナは秋景の様子を窺い――
―意外と端正な顔してるのね、などと思うのだった。

「ごちそうさま、ねえ」
「ねえ、じゃないだろう?」
「あ、あき…かげ…」
「ん?」
「…どれも美味しかったわ」
「それはよかった。…朝食は軽くでいい、
 朝の紅茶は桃色の缶、だったな。
 明日の朝からは…自分で身形を整えてから降りて来ること」
「…秋景、怒っていないの?」
「今朝のことか?もう気にしていないし、
 元々怒ってはいない…ただ」
「ただ?」

にっこりと笑う秋景に薄気味悪さを覚えつつ問い返すナナ。
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