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ナナノナノカカン
第1章 ナナナノイチ@ハジメノシツケ
その様子に、父は「仕方ないな、いい子にしているんだよ」
と溜め息をつき、凰は「お嬢様…」と目を潤ませていた。
それが現在―ナナ17才、凰29才―
「凰!朝は必ず紅茶を部屋まで持ってきてって言ったじゃない!」
お嬢様、と言うと
本来きっと淑やかな女の子であるべきなのだが
――今のナナは違った。
執事である凰は最早《下僕》――
両親が居ないのをいいことにナナはいっそう好き放題生活していた。
また、凰が優しい性格であることもいけなかった。
ナナはそこに付け入り、
「いい?これは命令よ」
気づけばナナは女王様、
凰はただの奴隷。そうなっていた。
と溜め息をつき、凰は「お嬢様…」と目を潤ませていた。
それが現在―ナナ17才、凰29才―
「凰!朝は必ず紅茶を部屋まで持ってきてって言ったじゃない!」
お嬢様、と言うと
本来きっと淑やかな女の子であるべきなのだが
――今のナナは違った。
執事である凰は最早《下僕》――
両親が居ないのをいいことにナナはいっそう好き放題生活していた。
また、凰が優しい性格であることもいけなかった。
ナナはそこに付け入り、
「いい?これは命令よ」
気づけばナナは女王様、
凰はただの奴隷。そうなっていた。