この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナナノナノカカン
第5章 ナナナノゴ@オベンキョウ?
「ありがとう、頂くわ」
ゆっくりとカップに口をつけ、一口。
何かが溶けた紅茶を、ナナは飲んだ。
しかし何も言わない。どうやら味は変わらないらしい。
秋景はそれを知っていて溶かしたのだが―
―安堵した。勘づかれなくてよかった、と。
やがてカップは空になり――
秋景はよし、と心のなかで頷いた。
「ではお嬢様、私はカップを下げて―ー直ぐに戻ります」
「ええ、戻ったらーそうね、庭の手入れでも頼もうかしら」
「庭の手入れ、ですか」
秋景は訊き返した。マッサージでも頼まれるのだろうと思っていたのだ。
それを、出来ないからだと勘違いしたナナは嫌な笑みを浮かべた。
「出来ないの?」
「まさか。畏まりました、では―
―案内していただけますか?こちらの庭にはまだ…」
「そうだったわね、じゃあ一緒に下りるわ」
ゆっくりとカップに口をつけ、一口。
何かが溶けた紅茶を、ナナは飲んだ。
しかし何も言わない。どうやら味は変わらないらしい。
秋景はそれを知っていて溶かしたのだが―
―安堵した。勘づかれなくてよかった、と。
やがてカップは空になり――
秋景はよし、と心のなかで頷いた。
「ではお嬢様、私はカップを下げて―ー直ぐに戻ります」
「ええ、戻ったらーそうね、庭の手入れでも頼もうかしら」
「庭の手入れ、ですか」
秋景は訊き返した。マッサージでも頼まれるのだろうと思っていたのだ。
それを、出来ないからだと勘違いしたナナは嫌な笑みを浮かべた。
「出来ないの?」
「まさか。畏まりました、では―
―案内していただけますか?こちらの庭にはまだ…」
「そうだったわね、じゃあ一緒に下りるわ」