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ナナノナノカカン
第5章 ナナナノゴ@オベンキョウ?
「申し訳御座いません、どうにも具合が…
あああー、つらい、つらいです」
但し、後半はさも嘘ですよという具合にふざけて見せた。
それを聞いたナナは全てを察し、更に声を荒げ、一層激しく扉を殴った。
「何かしたんでしょっ!逆井、
開けなさいよっ、何のつもりよっ!」
「お嬢様は具合の悪い者を気遣うことが出来ないんですか、
ああ悲しい、悲しいですよ私は…」
「っ、私だって具合悪いわよ!」
扉を殴る音が止み、沈黙が流れる。
秋景がそっと扉に耳をつけると、荒くなった呼吸音が聞こえる。
それは怒鳴り散らしたせいだけではない、と判るような
―別の熱を孕んだものだった。
あああー、つらい、つらいです」
但し、後半はさも嘘ですよという具合にふざけて見せた。
それを聞いたナナは全てを察し、更に声を荒げ、一層激しく扉を殴った。
「何かしたんでしょっ!逆井、
開けなさいよっ、何のつもりよっ!」
「お嬢様は具合の悪い者を気遣うことが出来ないんですか、
ああ悲しい、悲しいですよ私は…」
「っ、私だって具合悪いわよ!」
扉を殴る音が止み、沈黙が流れる。
秋景がそっと扉に耳をつけると、荒くなった呼吸音が聞こえる。
それは怒鳴り散らしたせいだけではない、と判るような
―別の熱を孕んだものだった。