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ナナノナノカカン
第5章 ナナナノゴ@オベンキョウ?
「へえ、どんな風に具合が悪いんですか」
「熱っぽいの!」
「どうして、ご自分でお部屋に戻って休まずに
私を頼りに来たんです?
額に手でも当てて欲しかったのですか?」
「どう考えてもあんたが怪しかったからよ!
もう、早く出てきなさいよっ、
お腹なんか痛くないんでしょうっ!」
「治して欲しいですか?」
「早く!開けなさいっ」
錯乱している。これ以上やっても噛み合わないだろう。
秋景は「では扉から少し離れなさい」とだけ言うと、
静かに扉を開けた。
すると――予想外、
ナナは座り込んでぼろぼろと涙を流していた。
「おやまあ」
秋景は大袈裟に驚いて見せ、
やれやれと屈むとその涙をそっと拭ってやった。
「熱っぽいの!」
「どうして、ご自分でお部屋に戻って休まずに
私を頼りに来たんです?
額に手でも当てて欲しかったのですか?」
「どう考えてもあんたが怪しかったからよ!
もう、早く出てきなさいよっ、
お腹なんか痛くないんでしょうっ!」
「治して欲しいですか?」
「早く!開けなさいっ」
錯乱している。これ以上やっても噛み合わないだろう。
秋景は「では扉から少し離れなさい」とだけ言うと、
静かに扉を開けた。
すると――予想外、
ナナは座り込んでぼろぼろと涙を流していた。
「おやまあ」
秋景は大袈裟に驚いて見せ、
やれやれと屈むとその涙をそっと拭ってやった。