この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナナノナノカカン
第6章 ナナナノロク@チンモクトムチ
沈黙を破ったのはナナだった。
しかし、秋景はその謝罪の意味が分からず思わず聞き返す。
するとナナは相変わらず俯いたまま、
今までとは全く違う、大人しい口調で言った。
「少し、聞いて貰える?――昔の、夢を視たの」
頷き、静かに自分の話を聞く姿勢を見せた秋景に
ナナは安堵したような柔らかな笑みを溢すと、
紅茶を一口飲んでから話し始めた。
「私は甘やかされてきたわ」
何を今さら、と誰もが思うことをナナは言ったが
秋景は無言のまま、ただ「続けてくれ」と続きを待った。
しかし、秋景はその謝罪の意味が分からず思わず聞き返す。
するとナナは相変わらず俯いたまま、
今までとは全く違う、大人しい口調で言った。
「少し、聞いて貰える?――昔の、夢を視たの」
頷き、静かに自分の話を聞く姿勢を見せた秋景に
ナナは安堵したような柔らかな笑みを溢すと、
紅茶を一口飲んでから話し始めた。
「私は甘やかされてきたわ」
何を今さら、と誰もが思うことをナナは言ったが
秋景は無言のまま、ただ「続けてくれ」と続きを待った。