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ナナノナノカカン
第6章 ナナナノロク@チンモクトムチ
―
――
ナナの部屋にて。
ナナはテーブルの前に正座させられていた。
そしてテーブルには一枚の紙とペン。
「その紙に《私はいけない子です》そう書きなさい、大きく、な」
ナナは言われた通りにした。
その手は微かに震え、目は泳いでいる。
「しっかり見なさい、ナナはいけない子だ」
「…秋景、や、やっぱり――」
「――逃げたらどうなるか解るだろう」
鋭い目に、ナナは臆する。
そして言われた通り紙に視線を戻し、唇を動かした。
「…わたしはいけないこ、です」
「そうだ、だから――いけない子だから、
これからどうなるんだ?誰に、何をして貰うのか言ってご覧」
ナナはまた哀れな助けを求めるような目で秋景を見つめ、
今にも泣き出しそうな表情で言った。
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ナナの部屋にて。
ナナはテーブルの前に正座させられていた。
そしてテーブルには一枚の紙とペン。
「その紙に《私はいけない子です》そう書きなさい、大きく、な」
ナナは言われた通りにした。
その手は微かに震え、目は泳いでいる。
「しっかり見なさい、ナナはいけない子だ」
「…秋景、や、やっぱり――」
「――逃げたらどうなるか解るだろう」
鋭い目に、ナナは臆する。
そして言われた通り紙に視線を戻し、唇を動かした。
「…わたしはいけないこ、です」
「そうだ、だから――いけない子だから、
これからどうなるんだ?誰に、何をして貰うのか言ってご覧」
ナナはまた哀れな助けを求めるような目で秋景を見つめ、
今にも泣き出しそうな表情で言った。