この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナナノナノカカン
第6章 ナナナノロク@チンモクトムチ
「秋景に、お仕置き…して貰う…」
「よし、じゃあ――そうだな、
そこの壁に手をついてお尻を突き出して」
逃げ――たい?
ナナは引き返せなくなっていた。
自分で頼んだことだが、羞恥や恐怖が無いわけではない。
しかしそれ以上に《求めて》居た。心か体、
或いはそのどちらもが、罰を求めているのだ。
「鞭の経験は」
「そんなのあるわけない…」
秋景は階下から持ってきた鞄から鞭を取り出し、
それでナナの背中を撫でながら訊いた。
「だろうな、甘やかされてきたナナには無いだろうな。
ほら、これだ――これを、こうして――」
そして、逃げ腰になっているナナに聴こえるように―
―鞭で空を切った。
「よし、じゃあ――そうだな、
そこの壁に手をついてお尻を突き出して」
逃げ――たい?
ナナは引き返せなくなっていた。
自分で頼んだことだが、羞恥や恐怖が無いわけではない。
しかしそれ以上に《求めて》居た。心か体、
或いはそのどちらもが、罰を求めているのだ。
「鞭の経験は」
「そんなのあるわけない…」
秋景は階下から持ってきた鞄から鞭を取り出し、
それでナナの背中を撫でながら訊いた。
「だろうな、甘やかされてきたナナには無いだろうな。
ほら、これだ――これを、こうして――」
そして、逃げ腰になっているナナに聴こえるように―
―鞭で空を切った。