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綺麗に汚れて
第2章 秘密の夜
 

優しい顔で笑ったり、甘い瞳で見つめたり、二人の秘め事を作るような雰囲気を出してきたり…

なのに急に他人のようになる。


私、完全に弄ばれてる…


「綾乃、こっちにおいでよ?」


私は彼のそばに…アキラくんのそばにいたいのに、アキラくんじゃなくてヒロくんが私に手招きする。


「やだ。私、もう眠い。」


素っ気なくする私を見て、アキラくんは人事のように私とヒロくんの遣り取りを見て笑う。

さっきのキスはなんだったのって聞きたくなるくらい、アキラくんは私に、見えないけど感じる一線を引く。


「ってかサヤカ、寝てるの!?」


気付けばサヤカは翔太くんのベッドを占領して先に眠っていた。

サヤカはいつもお酒が入るとすぐに眠るから、驚くほどのことじゃないんだけど。

やれやれと呆れながら私もサヤカの隣に横になると、翔太くんが声を掛けてきた。


「綾乃も寝るの?俺のベッドで?」

「まだ寝ないよー。けど翔太くんのベッドでサヤカと寝るよん。サヤカが翔太くんに食べられないように♪」


「・・・あっそ。でも俺はどこで寝ればいいわけ?」

「床?」

「・・・・・」



 
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