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綺麗に汚れて
第1章 一目惚れ
「ヒロくん、普通にかっこよくない?しかも翔太から聞いたけど、ヒロくんってすっごいモテるらしいよ?」
確かにかっこいい部類に入る顔なのかもしれないけど、一般的に見てかっこよかろうが、モテモテだろうが、私のタイプではない。
むしろ嫌いなタイプに入るくらいだ。
「ってかサヤカ、サヤカが翔太くんを気に入ってるから、翔太くんの友達のヒロくんと私にも仲良くなって欲しいだけでしょ?」
「えへへ…バレちゃった?」
バレバレ。見え見えの魂胆だ。
「てか実は、翔太に今度俺んちで宅飲みしようって誘われちゃってー…」
「……宅飲み?」
「うん。私と綾乃と、翔太とヒロくんと。」
翔太くんの家って…
翔太くんの家は、私が住む場所から車で一時間程掛かる隣の市にある。
その上、お酒を飲むってことは、車じゃ帰れない…
未成年にして飲酒はするけど、私は飲酒運転だけはしない。
ということは…
「まさか泊まりで…?」
「うん♪」
「………あのねぇ、サヤカ?」
「綾乃~、一生のお願いだよ~~!!私、ほんとに翔太くんのこと好きになっちゃいそうなの!!協力してよぉ~~…!!」
親友に協力してと言われたら、さすがに私も弱くなってしまう…
ってか親友だもん。
親友サヤカの恋を応援してあげたいと普通に思う。
けど…
「じゃあ……二つ、条件がある。」
「条件…?」