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可奈さん
第7章 恋敵
「ええ、そうなんです。
パートさんのお子さんが熱を出したらしくて途中で帰っちゃったんです。でも今日は暇でよかったです、ふふっ」
「じゃあ私達、歓迎されたわね」
「もちろん。可奈さんならいつでも大歓迎ですよ」
仲の良さそうな二人の会話のおかげで緊張がほぐれてきた。
会計に立ったり、テーブルを片付けたりする麻由さんの仕事ぶりはテキパキしていて気持ちがいい。
ガラガラと扉が開いて来客を告げる。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
「あ、小山さん。
可奈さん来てますよ」
つられて入口を向いた可奈さんに「よぉ可奈、元気だったか?」と、また男が名前を呼び捨てにする。
こいつは誰だ…
「あら小山クン、久しぶりー」
「珍しいな連れがいるのか」
俺はまた立ち上がり、「はじめまして井口拓也です」と挨拶した。
「どうも、小山です。よろしくお願いします」
パートさんのお子さんが熱を出したらしくて途中で帰っちゃったんです。でも今日は暇でよかったです、ふふっ」
「じゃあ私達、歓迎されたわね」
「もちろん。可奈さんならいつでも大歓迎ですよ」
仲の良さそうな二人の会話のおかげで緊張がほぐれてきた。
会計に立ったり、テーブルを片付けたりする麻由さんの仕事ぶりはテキパキしていて気持ちがいい。
ガラガラと扉が開いて来客を告げる。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
「あ、小山さん。
可奈さん来てますよ」
つられて入口を向いた可奈さんに「よぉ可奈、元気だったか?」と、また男が名前を呼び捨てにする。
こいつは誰だ…
「あら小山クン、久しぶりー」
「珍しいな連れがいるのか」
俺はまた立ち上がり、「はじめまして井口拓也です」と挨拶した。
「どうも、小山です。よろしくお願いします」