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可奈さん
第7章 恋敵
可奈さんの向こう側に腰掛けた小山さんは「日が暮れると涼しいな」といいながら上着を椅子に掛け、ゴクゴクと水を飲んだ。


「お待たせしました。
出来ましたよー」


ご飯に味噌汁、お新香、山盛りのキャベツと分厚いトンカツ。
揚げたて熱々のいい香りが鼻にとどいて一気に食欲が出てくる。


「わー、おいしそう。
小山クン、先に食べちゃうね」

「どうぞどうぞ」

「お先に頂きます」

「ここはお代わり自由だからな、あ、ご飯だけね、肉はできないよ」


すかさず麻由さんが口を挟んだ。


「小山さん、丁寧なご説明誠にありがとうございます、ふふっ。
はい、生姜焼き出来ましたよ」

「ありがとう、麻由ちゃんはいつもタイミングいいねぇ」

「いえ、作ってるのは修平さんですから」

「いや、あいつはどうでもいいよ」


アハハ…


愉しい会話に場が和む。



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