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可奈さん
第7章 恋敵
「いえ、コンコン、かな」
「呼んでみたか?」
「もちろんです、可奈さん大丈夫ですか?って」
「もっとデカい声で呼ばないと…」
「うん、可奈ならあり得る、寝てるな、アレは…」
左右のレンズの間を中指で押し上げ、物知り顔で呟く銀行マン。
「ケツ丸出しでか?」
な、なんて事を…
「それはわからんが…」
「た、倒れてたりしたら怖いから、誰か一緒に来てください」
不安気な麻由さんに「じゃあ俺が一緒に…」と言って立ち上がると、男2人も立ち上がった。
「小山お前、のれん下げてきてくれ」
「なんで俺が…、それに閉店時間まであと…」
「今日はもう閉める、どうせもう客は来ないよ」
「だったらお前が閉めてこいよ」
ぐずぐずしている2人に呆れた麻由さんが、表からのれんを外して引き戸を閉じ、内側に掛け直した。
「呼んでみたか?」
「もちろんです、可奈さん大丈夫ですか?って」
「もっとデカい声で呼ばないと…」
「うん、可奈ならあり得る、寝てるな、アレは…」
左右のレンズの間を中指で押し上げ、物知り顔で呟く銀行マン。
「ケツ丸出しでか?」
な、なんて事を…
「それはわからんが…」
「た、倒れてたりしたら怖いから、誰か一緒に来てください」
不安気な麻由さんに「じゃあ俺が一緒に…」と言って立ち上がると、男2人も立ち上がった。
「小山お前、のれん下げてきてくれ」
「なんで俺が…、それに閉店時間まであと…」
「今日はもう閉める、どうせもう客は来ないよ」
「だったらお前が閉めてこいよ」
ぐずぐずしている2人に呆れた麻由さんが、表からのれんを外して引き戸を閉じ、内側に掛け直した。