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可奈さん
第7章 恋敵
ドンドンドンドン…


麻由さんも叩く。


「可奈さん、可奈さーん、鍵開けられますかー」

「あ…、あぁー、びっくりしたー」


可奈さんの声にみんなが顔を見合わせた。


「可奈さん、大丈夫ですか?…具合でも悪いんじゃないかと…」

「あ、麻由ちゃん。
寝てたわ私」


やっぱり…


麻由さんが手でしっしと俺達を追い払うので、俺はそこから2人を追い出すように背中を押して店に戻った。





席につきながら小山さんがため息を1つ。


「可奈は1度寝るとすぐに熟睡するからなぁ」

「ッ…い、一緒に寝た事あるんですか?」

「ん、まあ、ないこともないが、あるといえばあるが…」

「………」

「嘘つくなよ小山、拓也の顔がひきつってんぞ」

「アハハ、授業中の話だよ、高校ん時、席が隣で…、あ、来た来た」



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