この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可奈さん
第8章 涙
「可奈さん、大丈夫ですか?寒いんじゃ…」
「な、なんでもないの、…グスッ」
えっ、泣いて…
俺は思いきり躰をひねって後ろを向いた。
「可奈さん、シールドを上げて…」
「なんでもない」
「だったら上げてください」
「やだ」
「可奈さんっ」
「ほ、ほら、ングッ…、青になった、ま、前見て…」
クソッ…
なんでだよ
なんで…
なんで泣くんだ…
まさかさっきも…
トイレで泣いてたのか?
道をあけて俺達を見送っていた街の灯りが、可奈さんの目にはぼやけた点でしかない。
俺は訳がわからず走り続けた。
このまま可奈さんを帰したくない、ちくしょう、どうすりゃいいんだ。
よく利用するコンビニを目指して方向を変え、空いている駐車場にバイクを止めた。ここからなら可奈さんの家もそう遠くない。
「な、なんでもないの、…グスッ」
えっ、泣いて…
俺は思いきり躰をひねって後ろを向いた。
「可奈さん、シールドを上げて…」
「なんでもない」
「だったら上げてください」
「やだ」
「可奈さんっ」
「ほ、ほら、ングッ…、青になった、ま、前見て…」
クソッ…
なんでだよ
なんで…
なんで泣くんだ…
まさかさっきも…
トイレで泣いてたのか?
道をあけて俺達を見送っていた街の灯りが、可奈さんの目にはぼやけた点でしかない。
俺は訳がわからず走り続けた。
このまま可奈さんを帰したくない、ちくしょう、どうすりゃいいんだ。
よく利用するコンビニを目指して方向を変え、空いている駐車場にバイクを止めた。ここからなら可奈さんの家もそう遠くない。