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可奈さん
第8章 涙
バイクを降りてもメットを脱ごうとしない可奈さん。


「それじゃあ涙も拭けないでしょう?」


グスッ…


「もうバレてるんですから。…はい、このハンカチ使ってください。俺ちょっとコーヒー買ってきます」


ポケットの中でクシャクシャになったタオル地のハンカチを無理やり可奈さんに持たせて店に入った。


ガラス越しに見える可奈さんの背中を確かめ、レジで金を払って紙コップにドリップコーヒーを注いだ。

雑誌が並んだ棚の方に行って外の様子を伺うと、メットをわきに抱えてゴシゴシと顔を拭いている小さな背中が見える。

空を見上げて何を想っているのだろう。
何度も目を擦り、俯き、また空を見上げる。
肩を震わせて。

俺はポケットティッシュの6個入りを買って外に出た。

可奈さんが慌ててメットをかぶっている。


まったく…




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