この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可奈さん
第8章 涙
「コーヒー買ってきました。はいこれ、可奈さんの分、熱いですからね」

「ありがとう」


可奈さんは両手でコップを包み手を温める仕草をした。

俺は黙ってコップのフタにある飲み口の部分だけを開けてあげた。


「あ、ありがとう」

「どうやって飲むんですか?」

「………」

「頭に乗っかってるもの取ったらどうです?」


可奈さんはグレーのシールドを鼻の上までそっと上げ、コーヒーを一口飲むとすぐにをパタンと下ろした。


ぷぷっ
へんなの


吐く息と湯気でシールド全体が曇る。

俺は知らん顔をして通りを流れる車のライトを目で追った。


「可奈さん、メット脱がないとよく聞こえないでしょう?」

「聞こえる」

「飲みにくいでしょう?」

「飲める」

「メット被ったままコーヒー飲む人なんていませんよ」

「ここにいる」


……
とんでもない意地っ張りだな…





/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ