この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可奈さん
第8章 涙
「さっき泣いてたんですか?」


わざと小さな声で言った。


「えっ?…よく聞こえない」


声を張り上げた。


「さっき、たーかーひーらーのト-イ-レ-でなーいーてーたーんですかーっ?」


コンビニがら出てきた客が立ち上まってこっちを見た。


「もう…、わかったわよ、ちょっとこのコップ持ってて」


可奈さんがメットを外し、コーヒーを俺の手から取り戻したあとも、俺は通りを眺めていた。


「ティッシュもありますよ」


袋ごと可奈さんに渡す。


「ありがとう、持ってるのよ」

「足りないんじゃないですか?」


2つのメットをハンドルに引っ掛けた。店を背にして、並んでコーヒーを飲み干すまで俺は黙っていた。



………


「誰も変わってなくて、いつものままでいてくれて、嬉しかったの。
私は、…とんでもない事をしてたのに」



/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ