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可奈さん
第8章 涙
泣かせたのは俺か…


好きだと言えずに後悔するんなら、俺はちゃんと言おう。
でも今じゃない。

今は、アイツを想って泣く可奈さんを強く抱きしめるだけ。
アイツの代わりに。

そうだ、このままアイツの代わりにキスをして、無理やり躰を奪う事ができたなら…。
可奈さんは、アイツを忘れてきっと俺を…

憎む…

よな



抱きしめて余る手のひらで、可奈さんの頭を撫でた。
メットでぺちゃんこになった柔らかい髪を後ろに向かって手ぐしで整え、またジャケットの中に躰ごと隠す。

俺の心臓の音が聴こえて、可奈さんが逃げなきゃいいなと思ったけど、可奈さんはじっとしていた。

ジロジロ見られてたって、可奈さんを守れているならそれでいい。

だいぶ年上の筈のこの人が、こんな俺にすがり付いてる。

アイツもこんな風にこの人を愛したのか

死んじまったヤツには勝てねぇな…



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