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可奈さん
第2章 ヤバイ展開
BGMを掻き消してざわつく店内、運ばれてくる酒、お手軽な一品料理。
薄暗い店内はタバコの煙が照明の周りを泳ぎ、俺の理性までがぼやけてくる。
皆すっかり打ち解けて会話が弾む中、ナナさんはテーブルの下で俺の膝の辺りを靴を脱いだ爪先で擦る。
ヤバイ…
俺はビールを煽り、盛り上がる会話に相づちを打ち、同じく盛り上がる下半身に焦る。
まじヤバイ
ユミより積極的…
ナナさんは酎ハイを飲み、話しに加わるフリをして、長いつけまつ毛の下からチラリと大人の視線をよこす。
くだらない筈だった合コンの、本来の目的を思い出した。
どうやって封じ込めよう、目覚めそうな俺の下心。
「ちょっとトイレ」
俺は気分を紛らわそうと立ち上がった。
「じゃあそろそろ次行こうか、カラオケとかどう?」と木田が言い出す。
「さんせーい」と乗り気な面々を前に、俺は残念な役回りを自分に課した。
薄暗い店内はタバコの煙が照明の周りを泳ぎ、俺の理性までがぼやけてくる。
皆すっかり打ち解けて会話が弾む中、ナナさんはテーブルの下で俺の膝の辺りを靴を脱いだ爪先で擦る。
ヤバイ…
俺はビールを煽り、盛り上がる会話に相づちを打ち、同じく盛り上がる下半身に焦る。
まじヤバイ
ユミより積極的…
ナナさんは酎ハイを飲み、話しに加わるフリをして、長いつけまつ毛の下からチラリと大人の視線をよこす。
くだらない筈だった合コンの、本来の目的を思い出した。
どうやって封じ込めよう、目覚めそうな俺の下心。
「ちょっとトイレ」
俺は気分を紛らわそうと立ち上がった。
「じゃあそろそろ次行こうか、カラオケとかどう?」と木田が言い出す。
「さんせーい」と乗り気な面々を前に、俺は残念な役回りを自分に課した。