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可奈さん
第8章 涙
可奈さんはびっくりして腰を引いたけど、俺はその細い腰を強く抱き寄せて逃がさなかった。

唇をこじ開けて、可奈さんの舌を探す。

胸を押してくる手の力なんて、なんてことない。もがけばもがく程絞まる濡れた麻縄のように、俺は可奈さんを抱きしめた。


まだ言うつもりはなかったのに…
やっぱ俺はガキなんだろう

すっと力をなくした可奈さんに気付いて、俺は唇を離した。

息絶え絶えの可奈さんが今にも崩れ落ちそうに寄りかかってきた。


「私、もう…誰も…好きになら…ない…」

「構いません。
俺は可奈さんが好きです」

「私は稔さ…」

「俺は可奈さんが好きだ」

「稔さ…」

「大好きです」

「間違ってる」

「間違ってない」

「……」


脱け出せない腕の中で、観念したのか可奈さんの躰が柔らかくなっていく。


「苦しくて、死ぬかと思った」

「…大事な人を死なせたりしません」




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