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可奈さん
第9章 熱
目は天を仰ぎ、両手を広げるオペラ歌手は、店長に「うるさい」と言われてもなお、口を開けたままでアホな演技に酔っていた。


「幸せそうだな」

「ん?なぜわかるのかな」

「幸せだとバカになるんだ…」


呆れる俺に黙ってげんこつを向け、グィッと親指を立てて見せる偉そうな顔。


「よかったな。がんばれよ」

「あぁ。…うふっ」

「気持ちわるっ、肩をすくめるな肩を」


アハハハ…


木田は、俺とユミが別れた件も、バイクに積んでいたメットの事も忘れて恋の魔法にかかっていた。
好都合だ。


俺はというと、可奈さんからの連絡を待ち続けている。

あれから2週間が経っていた。


俺のハンカチ…


ただ待つという事の辛さを初めて感じた。

これまでは、待たなくても連絡は"来る"ものだった。ユミの時も、他の女の子の時も。


可奈さん…




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