この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可奈さん
第9章 熱
可奈さんは通りを見下ろし、俺は可奈さんを見つめた。
なんでだよ…
彼女が部屋に入るのを待って電話をかけた。
「はい」
「可奈さん、拓也です、こんに…あ、こんばんは」
「拓也さん?こんばんは」
久しぶりの声は明るかった。
「あの、今仕事が終わったとこなんですけど、これからちょっとお邪魔してもいいですか?
たぶん7時頃になると思います」
「お疲れさま。いいわよ、気をつけてね」
陰りのない声にほっとして、ばあちゃんちのブザーを鳴らした。
「いらっしゃい拓也。あらピザもあるの?
いつもありがとう」
嬉しそうなばあちゃんとは逆に憂鬱な俺は、テーブルを挟んでの会話も耳に入らず、適当に相づちを打っていた。
「どうしたの?」
「え?」
「心ここにあらずって感じね」
なんでだよ…
彼女が部屋に入るのを待って電話をかけた。
「はい」
「可奈さん、拓也です、こんに…あ、こんばんは」
「拓也さん?こんばんは」
久しぶりの声は明るかった。
「あの、今仕事が終わったとこなんですけど、これからちょっとお邪魔してもいいですか?
たぶん7時頃になると思います」
「お疲れさま。いいわよ、気をつけてね」
陰りのない声にほっとして、ばあちゃんちのブザーを鳴らした。
「いらっしゃい拓也。あらピザもあるの?
いつもありがとう」
嬉しそうなばあちゃんとは逆に憂鬱な俺は、テーブルを挟んでの会話も耳に入らず、適当に相づちを打っていた。
「どうしたの?」
「え?」
「心ここにあらずって感じね」