この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可奈さん
第9章 熱
「そんな事ないよ、疲れてるのかな俺…」
「恋でもしてるんじゃ…」
「あはは、まさか」
なかなか鋭いばあちゃん。
「昔はねぇ、携帯なんかなかったから……」
この話は長くなりそうだ。
「今の人はラブレターなんて書かないわよねぇ、ひと晩かけて書いたりしたものだけど…、拓也はどう?
やっぱりそういうのも今はメールですませちゃうのかしら」
タイミングよく携帯が震えた。
「ばあちゃんごめん、電話掛かってきた、……、なんだ姉ちゃんか…、ちぇっ、はい、もしもし…」
「あ、拓也、あんたまだ家に顔出してないんでしょ」
「いろいろと忙しくてね」
「いい加減父さんの仕事手伝いなさい」
「は?」
「は?じゃないでしょ、小さい頃はよく仕事場に遊びに行ってたじゃない」
姉ちゃんはいつも前フリなく、自分の言いたい事だけを勝手に喋りだす。
「恋でもしてるんじゃ…」
「あはは、まさか」
なかなか鋭いばあちゃん。
「昔はねぇ、携帯なんかなかったから……」
この話は長くなりそうだ。
「今の人はラブレターなんて書かないわよねぇ、ひと晩かけて書いたりしたものだけど…、拓也はどう?
やっぱりそういうのも今はメールですませちゃうのかしら」
タイミングよく携帯が震えた。
「ばあちゃんごめん、電話掛かってきた、……、なんだ姉ちゃんか…、ちぇっ、はい、もしもし…」
「あ、拓也、あんたまだ家に顔出してないんでしょ」
「いろいろと忙しくてね」
「いい加減父さんの仕事手伝いなさい」
「は?」
「は?じゃないでしょ、小さい頃はよく仕事場に遊びに行ってたじゃない」
姉ちゃんはいつも前フリなく、自分の言いたい事だけを勝手に喋りだす。