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可奈さん
第9章 熱
「…っ…」
どういう事?
なに?
俺?
可奈さん俺を待ってんの?
バイクで来ると思ってんの?
砕け散った鏡の欠片が、闇から戻って来そうな気がした。
バイク取りに戻ろうか
あ、また出てきた。
「………」
熱いものが込み上げてきそうだ。このままではきっと何度もああやって…
…俺はアイツとは違う!
階段を飛び下りる勢いで急いだ。
敷地を抜け、タイミングの悪い赤信号待ちに苛立つ。
横断歩道を渡る途中、可奈さんと目が合った。
ちょっと手を振って渡りきり、急いで共同玄関のインターホンを押した。
「はーい」
「拓也です」
「どうぞ」
自動ドアが開ききらないうちに中に入りエレベーターに乗り込んだ。
どうしよう。
次はバイクで来ます、って言おうか…、それとも待っててもらってバイクを取りに行くかな。
どういう事?
なに?
俺?
可奈さん俺を待ってんの?
バイクで来ると思ってんの?
砕け散った鏡の欠片が、闇から戻って来そうな気がした。
バイク取りに戻ろうか
あ、また出てきた。
「………」
熱いものが込み上げてきそうだ。このままではきっと何度もああやって…
…俺はアイツとは違う!
階段を飛び下りる勢いで急いだ。
敷地を抜け、タイミングの悪い赤信号待ちに苛立つ。
横断歩道を渡る途中、可奈さんと目が合った。
ちょっと手を振って渡りきり、急いで共同玄関のインターホンを押した。
「はーい」
「拓也です」
「どうぞ」
自動ドアが開ききらないうちに中に入りエレベーターに乗り込んだ。
どうしよう。
次はバイクで来ます、って言おうか…、それとも待っててもらってバイクを取りに行くかな。