この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可奈さん
第9章 熱
「…ベ、ベッドは処分したの…」


高い場所が怖いのか、俺の肩を両手で掴みキョロキョロ下を気にする可奈さん。


「じゃあ布団は?」

「そ、そこを開けた和室…」


真面目に答える可奈さん。


閉じられた襖のそばに可奈さんを運び「開けてください」と言うと、泣きそうな顔で襖に手を伸ばした。





「逃げても捕まえますから」


戦意喪失したらしい可奈さんを部屋の隅っこに下ろすと、俺は押入れを勝手に開けて寝床をこしらえに掛かった。


「…、いつも、マットレスも敷いてるの」

「わかりました」


体育座りをして小さくなっている可奈さんの様子を伺いながら、シーツを広げ、枕を置き、薄い肌掛け布団を整える。

燃え上がった熱の片隅に残っていた冷静さが、彼女に飛び掛かるのを何とか押さえ付けていた。


呼吸ばかりが荒くなる。



/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ