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可奈さん
第2章 ヤバイ展開

「うち近所なの」
どうにも落ち着かない気分をぶら下げてナナさんの後につづく。
掴まれた手のひらが汗ばんでいるのは暑さのせいだけじゃない。まだ引き返す余地はある。後々ややこしい事になるよりは今、今のうち、良心というものに従おう。
アパートの階段を上がり、ナナさんはドアに鍵を差し込んだ。
「あの、じつは俺、彼女がいるんです」
鍵を開けたナナさんが驚いた顔で振り向いた。
「そうなんだぁ。
…ふふ、私には彼氏がいるわよ」
え…
「いいじゃない、さぁ入って」
「で、でも」
「ほら靴脱いで」
俺を押し込むようにしてドアを閉じ、パチッと明かりを点けたナナさんはキッチンとつながっているリビングへと背中を押してくる。
い、いいのか本当に…
そして3人は座れそうな立派なソファに俺を座らせた。
どうにも落ち着かない気分をぶら下げてナナさんの後につづく。
掴まれた手のひらが汗ばんでいるのは暑さのせいだけじゃない。まだ引き返す余地はある。後々ややこしい事になるよりは今、今のうち、良心というものに従おう。
アパートの階段を上がり、ナナさんはドアに鍵を差し込んだ。
「あの、じつは俺、彼女がいるんです」
鍵を開けたナナさんが驚いた顔で振り向いた。
「そうなんだぁ。
…ふふ、私には彼氏がいるわよ」
え…
「いいじゃない、さぁ入って」
「で、でも」
「ほら靴脱いで」
俺を押し込むようにしてドアを閉じ、パチッと明かりを点けたナナさんはキッチンとつながっているリビングへと背中を押してくる。
い、いいのか本当に…
そして3人は座れそうな立派なソファに俺を座らせた。

