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可奈さん
第11章 葛藤
「でもいつの間にか、あいつには何か、触れちゃいけない部分があるような……もう俺らの知ってる可奈じゃないっていうか……」
あいつのせいだ。
「そりゃそうだよな、学生時代とは違うんだし。たぶん小山も同じ気持ちだろうけど……。見守ろうと思うようになった」
「見守る?」
「ま、色恋なしの友達なら、長く付き合っていけるしな」
「まあ、そうですね」
修平さんは、万歳をするみたいに手を上げて、そのまま首の後ろで両手を組んだ。
「毎日ここで麻由と過ごしてるだろ?
俺はいつの間にか麻由の笑顔に癒されてて、今はあいつが可愛くてしょうがない。
あははっ、休みの日はやけに寂しいんだなこれが」
照れ笑いが本心を語っていた。
「この店も順調だし、…もうすぐこの近くにマンションが建って、斜向かいには車のディーラーが来るからもっと忙しくなる」
「ますます順調ですね」
「あいつを食わせていかないとな」
「結婚するんですか?」
「さあ、それは麻由次第だな。年が10才近く離れてるから、こんなオジサンは嫌かもしれないし。あ、お前、取るなよ」
あいつのせいだ。
「そりゃそうだよな、学生時代とは違うんだし。たぶん小山も同じ気持ちだろうけど……。見守ろうと思うようになった」
「見守る?」
「ま、色恋なしの友達なら、長く付き合っていけるしな」
「まあ、そうですね」
修平さんは、万歳をするみたいに手を上げて、そのまま首の後ろで両手を組んだ。
「毎日ここで麻由と過ごしてるだろ?
俺はいつの間にか麻由の笑顔に癒されてて、今はあいつが可愛くてしょうがない。
あははっ、休みの日はやけに寂しいんだなこれが」
照れ笑いが本心を語っていた。
「この店も順調だし、…もうすぐこの近くにマンションが建って、斜向かいには車のディーラーが来るからもっと忙しくなる」
「ますます順調ですね」
「あいつを食わせていかないとな」
「結婚するんですか?」
「さあ、それは麻由次第だな。年が10才近く離れてるから、こんなオジサンは嫌かもしれないし。あ、お前、取るなよ」