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可奈さん
第11章 葛藤
平日のせいか、店内はタバコの煙に邪魔される事なく白熱灯が光っていた。
「アハハ、私も背は高い方が好みです、あ、でも、べつにどうしてもってわけじゃないですよ、まあ、低いよりは……」
「じゃあ俺はやっぱダメってことね、はいはい」
今夜のノブは初対面の女の子を前にしてやけに機嫌がいい。
みんながドッと笑い、木田が「良かったー俺、背が高くて」とわざとらしく言った。
「でも先輩は顔が怖いじゃないッスか」
「うるせえ、葉月ちゃんには見る目があったんだからいいんだ、顔は関係ない、……ねっ」
急に話をふられた葉月ちゃんは、木田の隣で恥ずかしそうに「うん」と頷いた。
「羨ましぃ~、いいなぁ葉月は。ところで井口さんは彼女いるんですか?」
葉月ちゃんの友達の知佳ちゃんが明るく問いかけてきた。
「あ、俺?俺は……あ、ちょっと待って」
可奈さんからメールが来たのはちょうどその時だった。
「アハハ、私も背は高い方が好みです、あ、でも、べつにどうしてもってわけじゃないですよ、まあ、低いよりは……」
「じゃあ俺はやっぱダメってことね、はいはい」
今夜のノブは初対面の女の子を前にしてやけに機嫌がいい。
みんながドッと笑い、木田が「良かったー俺、背が高くて」とわざとらしく言った。
「でも先輩は顔が怖いじゃないッスか」
「うるせえ、葉月ちゃんには見る目があったんだからいいんだ、顔は関係ない、……ねっ」
急に話をふられた葉月ちゃんは、木田の隣で恥ずかしそうに「うん」と頷いた。
「羨ましぃ~、いいなぁ葉月は。ところで井口さんは彼女いるんですか?」
葉月ちゃんの友達の知佳ちゃんが明るく問いかけてきた。
「あ、俺?俺は……あ、ちょっと待って」
可奈さんからメールが来たのはちょうどその時だった。