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可奈さん
第13章 思い込み
「拓也、お父さんに会ったの?」
お袋の目が探りを入れてくる。
「うん、少しだけ。今松井さんに仕事見せて貰ってた」
「そう。作業服、似合うわよ、ふふっ」
「お父さんに似てきたんじゃないの?」
「やめてくれ、俺の方がいい男だよ。
どれどれ赤ん坊……あ、また蹴った。元気だなーコイツ」
生命の神秘。
姉ちゃんは既に母親の顔をしている。
「このデカイのが拓也おじさんだよー」
「やめろよ、まだおじさんじゃない」
いったいどんな赤ん坊が姉ちゃんから出てくるんだ。
俺は小さい子は得意だ。
舞ちゃんの相手も出来たし、キャッチボールも出来る。
そういえば親父ともやったな……。
「どっちが生まれるの?男?女?」
「たぶん女の子だろうって」
「美人になるといいな」
「当たり前でしょ、私の娘なんだから」
「そうよ、私の孫なんだから、ふふ、ねー」
「ねー」
ここに女が1人増えたらどんなにうるさくなるだろう。
そうだ、拓也兄ちゃんと呼ばせよう。
お袋の目が探りを入れてくる。
「うん、少しだけ。今松井さんに仕事見せて貰ってた」
「そう。作業服、似合うわよ、ふふっ」
「お父さんに似てきたんじゃないの?」
「やめてくれ、俺の方がいい男だよ。
どれどれ赤ん坊……あ、また蹴った。元気だなーコイツ」
生命の神秘。
姉ちゃんは既に母親の顔をしている。
「このデカイのが拓也おじさんだよー」
「やめろよ、まだおじさんじゃない」
いったいどんな赤ん坊が姉ちゃんから出てくるんだ。
俺は小さい子は得意だ。
舞ちゃんの相手も出来たし、キャッチボールも出来る。
そういえば親父ともやったな……。
「どっちが生まれるの?男?女?」
「たぶん女の子だろうって」
「美人になるといいな」
「当たり前でしょ、私の娘なんだから」
「そうよ、私の孫なんだから、ふふ、ねー」
「ねー」
ここに女が1人増えたらどんなにうるさくなるだろう。
そうだ、拓也兄ちゃんと呼ばせよう。