パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 思い込み

「ﾏｼﾞで真面目に考えてるんだな」

「当たり前だろ、ﾏｼﾞでﾏｼﾞだ」


あれ以来、可奈さんとの連絡は途絶えていた。でも俺の気持ちは変わらない。寧ろきちんと向き合っていけるのはこれからだ。
なにもかもこれから。


「彼女もﾏｼﾞなの？」

「それは…」


以前と同じ質問にまた答えられない俺に、木田がきついひと言を浴びせた。


「何だよお前、ﾔるだけやって、もて遊ばれてる？」

「そういう下品な言い方やめろよ」


「でもそういう事だろ、要するにお前に要求されてるのは身体だけ…」

「ﾔってねえよ！」

「はぁ？」


ぽかんと開いた口が鯉のようにﾊﾟｸﾊﾟｸと餌を探していた。


「い、今なんて言った」

「……ちゃんとは、ﾔってない」

「つまり、未だにﾔってないって事？」

「いや、そうでもない」


しどろもどろな俺。


「意味わかんねえ。お前、ﾎﾝﾄにﾀｸか？今まで何人の女の子と付き合ってきたんだよ」

「うるせえな、お前はもうﾔったのかよ」