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可奈さん
第13章 思い込み
俺の声が聞こえたのか、修平さんがキッチンから「そこうるさいぞ」と睨みをきかせた。
ただ、その表情はすぐに崩れ、鼻歌まじりにキャベツを刻みだす。
「アハハ、あいつ照れてるな」
「そうね。ふふっ」
そっかー。
よかったな、修平さん。
なんかマジで嬉しい。
木田に彼女が出来た時の比じゃないぜ。
「お待たせしました、かつ丼です」
なんだか声にも艶があるような気がする。
「ありがとうございます。いただきます」
「おぅ、食べろ食べろ。俺達はもう済ませたから」
「そうですか。あれ?これやけに多いな」
「あの、修平さんが大盛りにしました」
ちょっとはにかんで彼の名前を出す麻由さんがなんだか可愛らしい。
「おい拓也、あんまり麻由を見んな」
「ぶはっ、見てませんよ」
「こりゃ先が思いやられるな」
「ほんと、修平があんな事言うなんて、ね…」
「な…」
「あははは…」
「あははは…」
麻由さんは赤くなり、水のポットを持って他のテーブルに逃げて行った。
ただ、その表情はすぐに崩れ、鼻歌まじりにキャベツを刻みだす。
「アハハ、あいつ照れてるな」
「そうね。ふふっ」
そっかー。
よかったな、修平さん。
なんかマジで嬉しい。
木田に彼女が出来た時の比じゃないぜ。
「お待たせしました、かつ丼です」
なんだか声にも艶があるような気がする。
「ありがとうございます。いただきます」
「おぅ、食べろ食べろ。俺達はもう済ませたから」
「そうですか。あれ?これやけに多いな」
「あの、修平さんが大盛りにしました」
ちょっとはにかんで彼の名前を出す麻由さんがなんだか可愛らしい。
「おい拓也、あんまり麻由を見んな」
「ぶはっ、見てませんよ」
「こりゃ先が思いやられるな」
「ほんと、修平があんな事言うなんて、ね…」
「な…」
「あははは…」
「あははは…」
麻由さんは赤くなり、水のポットを持って他のテーブルに逃げて行った。