この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可奈さん
第13章 思い込み
俺は2人に話しかけているようでいて、本当は自分に言い聞かせていた。


「仕事帰りにここに来れば、いつでも会えますよね」


麻由さんが暖簾を下げ「あとは私がやりますから、多恵子さん先に上がっていいですよ」とパートさんに言っていた。

「うちの嫁さん、つわりが辛そうだから先に帰るわ、今メールが来た」と小山さんが席を立った。

それぞれが修平さんに挨拶をして帰って行った。小山さんは俺の肩を叩き、修平さんに目配せする事を忘れなかった。

麻由さんは、キッチンに入り、ふきんや食器を洗い始めた。


「瞳さんを通じて話があったらしい。俺にはよくわからないけど、その業界の、まあ、余裕ある人が、可奈になら店を持たせてやってもいいって」

「支店とかじゃないんですか?」

「違うな。"雅"にそんな体力ないと思う。今日の可奈見ただろ?……たぶん男だ」


それは、一番聞きたくなかった言葉で、でもそれを否定するには、証拠が揃い過ぎているような気がした。




/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ