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可奈さん
第5章 来訪者
組み敷かれ、激しく腰を密着させるヤツの下で、可奈さんの脚は大きく開いたまま踵が上を向く。

打ち込まれる度に両足はぶらぶらと上下に舞い、男の腰に巻き付いて引き寄せ、ついには踵を床につけて自らも腰を振った。

ぬめった音を発して絡み合う二つの躰の隙間から見え隠れする結合部を、俺は自分を扱きながらじっと見つめた。

赤黒い棍棒に肉を割られ、蜜を飛ばして悶える女。


やめろ…


俺は嫉妬と欲望にまみれ、更に激しく手を動かして二人に罰を与える。


「う、うぅッ…、っあぁっ…」


………



悪夢から覚めたような脱力感が一気に頭を冷やし、罪悪感に似た鈍痛が全身に拡がっていった。


なにやってんだ俺


ティッシュペーパーを引き出し、飛び散った欲望を拾い集める。

いつも同じ幕切れの子供じみた妄想劇場に、あのオヤジが出演しなくなるのはいつだ。


投げたティッシュが的を外れて床に落ちた。


チッ…





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