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可奈さん
第1章 窓辺の彼女
携帯が鳴った。
「はい俺」
「あ、アタシ。今日バイトが長引きそうだからそのまま帰るね。最近帰りが遅いって親がうるさいの」
「わかった。ちょうど俺も木田に飲みに誘われてるから」
「えーっ、まさか合コンじゃないよね」
「まさか、…フラれたアイツを慰めるだけだよ」
「ふ~ん」
「なんだよ」
「だってアタシと知り合ったのも2ヶ月前の合コンだし、そこに木田君も居たし」
ユミが疑うのも無理はない。酔った勢いで俺を誘ってきたユミは、軽そうな俺がそのうち浮気するんじゃないかといつも心配している。
付き合った女の子達はみんな合コンで知り合った。そしていつも長続きせずにあっさり別れてきた。
ユミともそうなるような気がする。
まともに就職できないままバイトで生活している俺は、自分にも彼女にも真剣に向き合うのが面倒だった。
「はい俺」
「あ、アタシ。今日バイトが長引きそうだからそのまま帰るね。最近帰りが遅いって親がうるさいの」
「わかった。ちょうど俺も木田に飲みに誘われてるから」
「えーっ、まさか合コンじゃないよね」
「まさか、…フラれたアイツを慰めるだけだよ」
「ふ~ん」
「なんだよ」
「だってアタシと知り合ったのも2ヶ月前の合コンだし、そこに木田君も居たし」
ユミが疑うのも無理はない。酔った勢いで俺を誘ってきたユミは、軽そうな俺がそのうち浮気するんじゃないかといつも心配している。
付き合った女の子達はみんな合コンで知り合った。そしていつも長続きせずにあっさり別れてきた。
ユミともそうなるような気がする。
まともに就職できないままバイトで生活している俺は、自分にも彼女にも真剣に向き合うのが面倒だった。