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可奈さん
第5章 来訪者

俺は思わず彼女の手を両手で包んだ。
「ッ…ご、ごめんなさい、テーブルに傷が付くわね」
それでも離れない手の中で、震えていた手は少しずつ落ち着きを取り戻し、彼女は「ありがとう」と言って肩の力を抜いた。
「不思議ね、人の温もりって…、もう大丈夫」
彼女は優しい笑顔を残して立ち上がり、再びキッチンへお茶を入れ替えにいった。
「乳房を失ってから、奥様は自信を無くし、夫の求めに応じられなくなってしまった…。そして会社が業績を延ばし始める中、社長秘書が病気を理由に辞めてしまい、奥様はご自分も病気療養で不安定な中、私を推してくださったの…」
可奈さんは、念願だった仕事にやりがいを感じ、忙しい日々を過ごした。尊敬してやまない社長の元で働ける事に誇り持ち、残業もいとわなかった。
アイツが倒れて入院するまでは…
「ッ…ご、ごめんなさい、テーブルに傷が付くわね」
それでも離れない手の中で、震えていた手は少しずつ落ち着きを取り戻し、彼女は「ありがとう」と言って肩の力を抜いた。
「不思議ね、人の温もりって…、もう大丈夫」
彼女は優しい笑顔を残して立ち上がり、再びキッチンへお茶を入れ替えにいった。
「乳房を失ってから、奥様は自信を無くし、夫の求めに応じられなくなってしまった…。そして会社が業績を延ばし始める中、社長秘書が病気を理由に辞めてしまい、奥様はご自分も病気療養で不安定な中、私を推してくださったの…」
可奈さんは、念願だった仕事にやりがいを感じ、忙しい日々を過ごした。尊敬してやまない社長の元で働ける事に誇り持ち、残業もいとわなかった。
アイツが倒れて入院するまでは…

