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可奈さん
第6章 風
「ないないないない」

「ジーンズとか持ってます?」

「あるけど」

「じゃあ待ってます」

「えーーっ!
私乗るの?」

「そうですよ、ほら」


俺はシートからメットを外して持ち上げ可奈さんに見せた。


「でも怖くない?」

「運転には自信あります。平日だし道もすいてますよ」

「拓也さんの後ろに?」

「嫌じゃなければ」


地面と3階で一直線に視線が繋がる。目薬を垂らされたら、ちゃんと受け止められそうだ。


「なんだか悪いわ、せっかくの休みなのに…」

「とにかく着替えて降りてきてください。あ、長袖がいいですよ」

「わかった」


うまくいった。
カラオケなんかよりこっちの方が気持ちが明るくなるにきまってる。

可奈さんと会うのはひと月ぶりだ。

ばあちゃんちに寄る度に確認していたけど、彼女はバルコニーに姿を見せなくなっていた。

それだけでも前進だ。
会いたかったけど。



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