この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第7章 ちゃんと言って?
じゃあ、今言ってよって思ったけど
今日は我慢しといてあげる。
「聞き飽きるくらい言ってくれる?」
「そう、聞き飽きる、くらい」
そう言うと、わたしの唇に軽いキスをくれた。
ちゅっ、ちゅっ、と軽いキスをたくさんくれて、
わたしは幸せ者だってすごく思った。
2年前のあの夏、大輝に襲われかけた時は
恐くて恐くて、どうしようもなかった。
もう大輝になんて会いたくないって思った。
でも今は、強引で恥ずかしがり屋で
ヤキモチ妬きの年下の君が
大好きだよ。