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遠回りしたけど
第9章 遠回りしたけど



夏休みの間、大輝の家に遊びに行くと
こっそり何度もエッチをした。


何度かする頃にはもう痛みはなくて
でも昔から遊びに来ていたこの家でそんなことをするなんて
何度しても恥ずかしさは変わらない。


「なぁ、なおー」

「なぁに?」

「今度なおん家また行っていい?」

「えっ!?う、うちじゃ、あの…その…
 できないけど…いいのっ…?」

「はっ!?別になおの部屋でヤリたいとかじゃねぇよ!」

「ヤリっ…!?」


やっぱりそういうことなの!?
でもわたしの部屋って忍の部屋の隣だし…
声とか聞こえちゃうかも…って!
何考えてるの!わたし!


「だから違うって!!」

「普通に遊びに来るだけならいいよ?
 お母さんも大輝くん最近来ないわねって言ってたし」


お母さんは大輝のことを気に入っているみたいで
忍に年中、大輝のことを聞いている。


「お母さんに俺とつきあってること、言ったの…?」

「んーん、まだ言ってない。
 なんか…恥ずかしくて…」


本当は早く言いたい。
そしたらもっと頻繁にうちでも会えるし。
でもうちに来ると大輝を忍に取られちゃうから
イチャイチャできないのがちょっと寂しいんだけどね。

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