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遠回りしたけど
第10章 ちょこっとおまけ◇大輝side
なんで、あの時、なおにあんなことをしたのかわからない。
なぜ、自転車を隠したのか。
方法なんていっぱいあったはずなのに。
おれは気付いたら、なおのことが好きになっていた。
なおは姉ちゃんの友達で、よく家に遊びに来ていた。
俺の友達の姉ちゃんでもあるなおは人懐っこいのか、いつも俺の頭を撫でる。
俺はお前の弟じゃねーんだよ!!
最初はそう思ってたのに、いつの間にかなおに撫でられるのが好きになっていた。
そして、いつの間にか恋をしていた。
自転車を隠した後、何やってんだ?俺!と思って、元に戻そうと思った。
鍵がかかっていたから、重い思いして運んで自分はバカだと思った。
そしたら急になおが駐輪場に来てしまい、もう戻すことができなくなった。
だから俺じゃなくて他の奴がやったことにしようと思ったんだ。
なおを自転車を隠した場所まで連れて行くと、不安そうになおが声をかけてくる。
その声がなんだかすごくかわいくて、すごくなおに触りたくなった。
ずっと我慢してた。
なおからは簡単に頭撫でたりとかして触ってくるけど、俺から触ったことなんて一度もない。