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遠回りしたけど
第3章 突然の



「だ・・・大輝・・・!?」




わたしの視界には
大輝の着ているうちの学校の制服である
紺色のブレザーしか映っていない。




でも大輝の胸に抱かれるような格好でいるからか
大輝の胸の音がよく聞こえる。

ドキドキとする鼓動がすごく早くて
生意気な大輝でも緊張することってあるんだ、なんて
そんなことを思っていた。




「なお・・・」




わたしを抱きしめる大輝の腕の力が
少しだけ強くなった時、




「ただいまー!
 姉ちゃんいるのー?」



忍の声が聞こえた。




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